エアコンの裏に見える「謎の金具」の正体!「たて桟(さん)」の役割って?エアコンと室外機の交換配線電気工事(既設機種:AS-E227H、交換機種:AS-AH222M-W|富士通ゼネラル)|神奈川県川崎市中原区

こんにちは!川崎市中原区電気工事.comです。

「エアコンの裏からチラッと見えている、あの縦方向の金具は何?」
「『たて桟(さん)』って、わざわざ付ける必要があるの?見た目も気になるし…」
「うちの壁、強度が足りなくてエアコンが付けられないって言われたんだけど!」

エアコンの設置や交換を検討した際、このような疑問や不安を感じる方は少なくありません。実は、あの金具こそが「重いエアコンを安全に支える守護神」なのです。

この記事では、エアコン設置の要(かなめ)となる「たて桟」の役割と必要性について、プロの視点から分かりやすく解説します。

エアコンの裏に見える「謎の金具」の正体!「たて桟(さん)」の役割って?エアコンと室外機の交換配線電気工事(既設機種:AS-E227H、交換機種:AS-AH222M-W|富士通ゼネラル)|神奈川県川崎市中原区

あわせて、先日ご依頼いただいた富士通ゼネラル製のエアコン交換(既設:AS-E227H から 「AS-AH222M-W」への入れ替え)の施工事例もご紹介。古い機種からの交換だからこそ気をつけたい、壁の強度や配線工事のポイントについても触れていきます。

「安全で見た目も納得できる工事」のために知っておきたい知識を凝縮しました!

たて桟(取付補助金具)とは何か?

エアコンを横から覗いたとき、背板(ベースパネル)の後ろ側に縦に伸びる2本の金属棒が見えることがあります。これが、今回の主役である「たて桟(取付補助金具)」です。

現場によっては「タテサン」のほか、「公団ボルト」「取付用クロスメタル」と呼ばれることもあります。

なぜ、わざわざこの金具を使うの?

結論から言うと、「エアコンの重さに耐えられない壁に、無理やりネジを打たないため」です。

現在の住宅の壁の多くは「石膏ボード」という素材でできています。石膏ボードは断熱性や防火性に優れていますが、実はネジを保持する力がほとんどありません。 10kg以上あるエアコンを直接ネジ留めすると、時間の経過とともにボルトが抜け、最悪の場合、エアコンが室内機ごと落下してくる危険があるのです。

「たて桟」が果たす2つの重要な役割

  1. 「下地(柱)」へ確実に荷重を逃がす 壁の裏側には、建物を支える「間柱(まばしら)」という強い木材が入っています。たて桟は、この間柱や天井付近の梁(はり)にしっかりと固定されます。エアコンの重さを「壁面」ではなく「建物の骨組み」で支える仕組みを作るのが、この金具の役割です。
  2. 設置位置の自由度を上げる 「ここにエアコンを付けたいけれど、ちょうどいい場所に柱がない……」というケースは多々あります。たて桟を橋渡しのように設置することで、柱の位置に縛られず、お部屋のベストな位置にエアコンを固定できるようになります。

見た目が気になる……という方へ

「せっかくの新しいエアコンなのに、金具が上下からはみ出して見えるのは嫌だな」と感じる方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、この金具が見えているのは「目に見えない壁の裏側まで配慮し、安全基準を正しく守って施工された証」でもあります。特に今回の事例(AS-E227HからAS-AH222M-Wへの交換)のように、長年使用した場所への再設置では、壁の傷み具合に応じた「たて桟」の活用がプロの現場では推奨されています。

豆知識: 賃貸物件などで「壁にこれ以上穴を開けたくない」という場合にも、既存のボルト穴を利用してたて桟を設置することで、壁を傷めずに最新機種へ交換できるメリットがあります。

「たて桟」は劣化するの?
メンテナンスや交換が必要な3つのケース

基本的には「一生モノ」に近い金具ですが、以下のようなサインがあれば要注意です。

1. サビ(腐食)が進んでいる場合

一番多い交換理由は「サビ」です。

  • 窓際の結露: エアコン設置場所が窓に近く、長年の結露で金具が濡れ続けていた場合。
  • 塩害地域: 海に近い住宅で、経年劣化により表面のメッキが剥がれ、強度が落ちている場合。 指で触ってポロポロと金属の破片が落ちるようなら、新しいエアコン(AS-AH222M-W)を載せる前に交換すべきです。

2. ネジ穴の「バカ」・金属疲労

何度もエアコンの付け外しを繰り返している場所では、金具側のネジ穴が広がってしまうことがあります。

  • ネジが空回りしてしっかり締まらない(トルクがかからない)状態。
  • 以前の業者が無理な力をかけて金具が歪んでいる場合。 これでは「安全に支える」という本来の役割が果たせないため、一新する必要があります。
エアコンの裏に見える「謎の金具」の正体!「たて桟(さん)」の役割って?エアコンと室外機の交換配線電気工事(既設機種:AS-E227H、交換機種:AS-AH222M-W|富士通ゼネラル)|神奈川県川崎市中原区

3. 新旧機種の「サイズ・重量」のミスマッチ

今回の AS-E227H(旧)から AS-AH222M-W(新) への交換では、幸いどちらも標準的な2.2kWモデルなので問題ありません。 しかし、将来的に「もっと馬力の大きい、重いエアコン(加湿機能付きなど)」にグレードアップする場合、既存のたて桟の耐荷重が足りなくなることがあります。その際は、より厚みのある頑丈なタイプへ交換が必要です。

エアコン交換時には、ここをチェック!

エアコンを外したタイミングが、唯一のメンテナンスチャンスです。

  • 増し締め: 壁の柱に固定しているボルトが緩んでいないか確認し、締め直す。
  • 壁のシミ: 金具の裏側にカビやシミがないかチェック(雨漏りや結露の早期発見につながります)。

プロのワンポイント: 「たて桟はまだ綺麗だからそのまま使えますよ」とお客様に伝えるだけで、「無駄な費用をかけさせない誠実な業者さんだ」という信頼につながります!

通常の設置・交換と何が違う?
「たて桟」使用時のエアコン設置・交換の作業ステップ

「エアコンの交換なんて、古い板を外して新しい板を付けるだけでしょ?」と思われがちですが、たて桟を使用する場合は「壁の補強と位置調整」という高度な工程が加わります。

① 壁のダメージチェックと下地(間柱)の再選定

通常の交換では、元のネジ穴をそのまま使おうとして強度が不足することがあります。

たて桟工法: 古いAS-E227Hを外した後、広がってしまったネジ穴に頼らず、壁裏にある強固な「間柱(まばしら)」をセンサーで再特定します。

② 「たて桟」による土台作り(垂直・水平の出し直し)

背板を取り付ける前に、まず2本のたて桟を壁面に固定します。

ここが違う!: 10年以上前の設置では、家自体の重みで壁がわずかに歪んでいることもあります。たて桟を設置する際に、改めて最新のレーザー墨出し器などで水平・垂直をゼロから作り直すため、新機種(AS-AH222M-W)を理想的な角度で設置できます。

③ 背板の「ボルト締め」による強固な固定

通常の交換は「木ネジ」を壁に揉み込むだけですが、たて桟がある場合は「ボルトとナット」で挟み込んで固定します。

メリット: 石膏ボードの厚みに左右されず、地震の縦揺れ・横揺れにも非常に強い「がっちりとした固定」が可能になります。

④ 新旧機種(AS-E227H → AS-AH222M-W)のサイズ差・設置跡のカバー

今回の富士通ゼネラル製同士の交換でも、実は背板のサイズやネジ位置は異なります。

たて桟の強み: たて桟の上で背板の位置をミリ単位でスライド調整できるため、「古いエアコンの設置跡(クロスの汚れや日焼け)」を最大限隠すように配置することができます。これは壁に直接穴を開ける工法では難しい、プロならではの配慮です。

【プロのこだわり】配線・電気工事の仕上がり

「交換配線」においても、たて桟があることで配線ルートに余裕が生まれます。

  • VVFケーブルの保護: 壁と背板の間にわずかな隙間ができるため、配線が無理に潰されるのを防ぎます。
  • ドレン勾配の確保: たて桟で本体をしっかり浮かせて固定することで、ドレンホース(排水)に適切な傾斜をつけやすくなり、将来の室内機からの水漏れリスクを大幅に軽減します。
エアコンの裏に見える「謎の金具」の正体!「たて桟(さん)」の役割って?エアコンと室外機の交換配線電気工事(既設機種:AS-E227H、交換機種:AS-AH222M-W|富士通ゼネラル)|神奈川県川崎市中原区
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安全なエアコンライフは「見えない土台」から♪

エアコンの裏側に見える縦方向の金具、「たて桟(取付補助金具)」。 一見すると「見た目が気になる……」と思われるかもしれませんが、実はこれこそが、大切な住まいと新しいエアコンを守るための「安全の証」!

今回の富士通ゼネラル製 AS-E227H から AS-AH222M-W への交換事例のように、長年使用した場所への設置では、壁の強度が低下していることも少なくありません。

「たて桟」を使った工事の3つの安心

  1. 脱落防止: 石膏ボードではなく、建物の「柱」に直接固定するから地震でも安心。
  2. 壁の保護: 古いネジ穴の劣化に左右されず、壁へのダメージを最小限に抑える。
  3. 美観の維持: 金具の調整機能を活かし、古い設置跡(日焼けや汚れ)を上手に隠せる。

「たて桟が必要ですね」という提案は、現場の職人が「この先10年、お客様に安心して使っていただきたい」と考えた結果の、プロとしてのこだわりです。

「どこに相談すればいいの?」と迷うようなことでも、どうぞお気軽に株式会社エヌ・アイ・シー(川崎市中原区電気工事.com)にお気軽にご相談ください。

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